「深刻さは人狼以上」とキクさんは言う(スカイ・クロラ見てきました)。
というわけで、押井守監督の最新作「スカイ・クロラ」を見てきました(上記写真は、このあと映画に行くなんて微塵にも思わず「森のビアガーデン」で肉を焼きまくるキクさん。なぜか全員スタンディングで着席せずに食いまくり、僕等のテーブルだけなぜかキャンプ感を醸しだす。という。みんな周りのテーブルから指さされてたの気がついてたか? 俺は気が付いてたぞ!!)。
いやぁーで映画行くときには肉臭くて、、、消臭スプレーで誤魔化しましたが本当ごめんなさい。。。で、映画ですが、ポニョでは宮崎駿監督が「吾朗のような子供を増やさない為に」といい、スカイ・クロラでは押井守監督が「若者に伝えたいことがある」と言っていました。
さてどうでしょうか?
いや、ポニョで宮崎監督が見せた全能感とでも行ったらいいかのごとくのアーティスティックな前衛的世界に対して、押井監督が見せたのは非常に地に足の付いた世界でした。登場人物はすべて生かされていることに気付きも抵抗できずにでも生きて死んでいる。という、死と生という誰もが知っていて知らないふりをする世界を見せます。若者が持つ全能感に対して見せる現実とでも言う感じですが、その現実である死を意識し、考えたり、悩んだりすること、死じゃなくていいから現実を悩んだり考えたりすること、が生を前進させるエンジンだと言っているような気がします。
もちろんポニョと同じく絵は素晴しい(笑・対局ではあるけどね)。でもポニョは絵を描く為に絵が描かれている感じがするのに、スカイ・クロラでは美しい飛行機も、綺麗な空も、激しい空中戦もすべて物語を駆動する装置として使っている感じです。なるほどなぁー、ポニョにぶつけてくるわけだよなぁーって、考えるのは勘繰りすぎでしょうかね(笑)。
これは受け入れられない人も含めて良い映画だとおもいます。
だって、意識してない死を意識しようよ。って言われるの嫌だもんね(笑)。でも、それは現実で、皆一日一日死に向っていくんだってことを踏まえて生きるとほんとヘルシーに生きられますよ。でも、若いってことは無限に時間があると考えてしまうので、なかなか難しいですよね。ただ、自分が今どこにどうやって存在してるのかを自分の内側からは決して証明できないのと同じように、自分が存在してることを認識する為に死というものが存在してるのではないか? と思わないでもないです。
さて、映画の中の戦いは最後にならないと戦争にならなかったと思います。最後の最後(エンドロールの後もありますから席を立たないようにね!!)に本当に敵も戦う意味も生まれた彼等はこれからどう戦いを続けるのか? を考えるとそこから先が見たい気もしますが、、、って続編をエンターテイメント色タップリに作ったら見たいよなぁー。それこそ用意周到だよなぁーって思うけど。
そういえば、宣伝の煽りかたも、押井監督の人が変ったような愛想の良さも、すべて映画を見てから合点がいきました。これは客に入ってもらわないと困る映画です(そして、日曜の夜で80%くらいの客の入りだからまずまずじゃないかと)よね。そしてその集めた若者に見せたのが、はい、ここでタイトルをもう一度見ていただくわけですが、そういう映画でした。やるなぁー押井監督とスタッフの皆さん。
でもなんで、最後の主人公の英語のセリフはちゃんと訳してないんだろうか? (ように聞こえたんですけどね)。もしそれが僕の聞いたとおりだっったら、そう、これも父殺しの映画で、父による息子殺しの映画でもあるわけです。そうかだから公式サイトで宮崎吾朗監督がコメントしてるわけかってのは、やっぱり勘繰り過ぎですよね?(笑)。
いやぁー小説も読んでみよーかな。
色っぽい映画でしたし、そういうところも含めて押井監督が本当に伝えたいことを、押井監督らしい前向きさをきちんと伝えてきた、伝えたかった。そういう映画だと思いました。いや、映画らしい映画だった。すばらしい。
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