iPhoneの提供してるものって見た目だけだろうか?
リンク: インターフェイス批評 中原淳ブログ / critique on interfaces - atsushi nakahara weblog | 反 iPhone 「もの」の亡霊を退治しろ!.
iPhone(Apple)のデザインやインターフェイスが(パッと見)優れているとよく言われますが、これに騙されてはならないと思います。ハードウェアから順にソフトまで作れば、全部すっきりうまく作れるのは当たり前(?)な気がしませんか?
全体、言ってることはわかる。
たしかにソフトウェアをハードウェアから独立させることで、なにかしらの文化に固定することは出来るだろう。だけど、それは多くのネットワークのリテラシーが低い人たちを置いていく行為に現在は近いんはじゃないかと思わないでもない。ネットワークが国境のを超える。みたいな議論に良くある話だけど、その後起きるのは「使う人」「使わない人」みたいな二極化だ。国境のほうが余っ程多様性があっていいじゃないか(笑)とは言わないが、まぁーそういう二極化は乗ってける人には気持の良いものだからそう言う考えをしてしまうことはわかる。ってちょっとiPhoneの話から逸れてしまった。
で、iPhoneについては、モノに縛られている価値だから良いわけでもなんでもないと個人的にはおもう。もちろん良いものを持ちたいし、良い体験をしたい。それが一社提供によるメリットだったらそれは批判するものではないし、そんだったら他の会社やってみろ(良く日本人のアップルに対する評価で、ハードを見たときに「こんなものはいつでも作れる」という話を耳にする気がするがまぁーあれだ。つくってよじゃーっておもう)ってことだよね。
アップルなんて、OSでそんな大きなシェアを誇っているわけでもないし、コアなユーザーが多いってんならLinuxだって十分多いユーザーを獲得してる気がする。だったら、そこでなんでiPhoneやiPodみたいなものが出てこないんだろうか? Google のアンドロイドだって、本当に世界を変える気だろうか? 仕組みだけ用意して世界を変える仕事は誰かにやらせて、そこに便乗したいだけなんじゃないの? ねーねー? と思わんでもなよなぁー。っていうのはちょっと口がわるいけどさ。
なんにしてもiPhoneがやってることを「もの」のデザインだけに規定して見てたら、あれには追い付かないんじゃないかと思います。あれはスキームのデザインであって、体験をデザインしてるんだと思います。
もちろん、二番が上手くやる道はのこってる(そして二番がまだ出ていない!! という話も!! チャンス!!!???)ので、似たなにか? がシェアを取ることはあるだろうかとおもいます。それは正常なことだけどね。ただ、iPhoneといかAppleが作っている無形のものは現状を進行させるものが多いと思うし、そこの価値は誰が最終的に勝つかどうかとは関係ないよね。きっとユーザーの意識の変化をどう起こすかそのものが、デザインの仕事だと思うわけです。
ところで、どこがパッと見優れているのか? とか、その辺りがあると批評としてより機能すると思います。そのあたりもちょっと食いたりなかったな。。。
あと、クラウドコンピューティングについては、個別の物としてのハードウェアには依存してませんが、Googleの例で言うと、Googleという物に依存してます。これはハードへの依存より、より強力です。なぜなら、個別のクライアントの価値を落してまで、自社の持っているサービスの価値を高めようとしてるからですって、これ、Appleがやってることと変らないです(笑)。
というか殆どすべての(有形無形であれ製品を売る)企業活動はそういうものではないかとおもいますが、どうでしょうか?
この各レイヤーの独立性を高めることを、大手の会社や各プログラマー、デザイナーは、マナーとして遵守した方が良いんじゃないかと思います。そうでなければ、有限の時間に縛られた「もの」の理由(メーカーの都合)によってコンテンツや文化が振り回されてしまう。
このあたりの考えは賛同できないわけでもないんだけど、これって誰にも利益を発生させなければ、結構簡単(オープンソースとかそうですね。文化のレベルで定着させるところまで似てるね)すが対価をどう発生させるか? 作った人が作った分だけ倖せになるには? ということを考えだすと結構難問です。
そういう意味では、CCなんかの今後の活動には非常に期待するところですが、メーカーが主導で或る種公平(に見える)囲いこみをおこない、囲いこんだユーザーの得る利益とは別のところで利益を得る。ような利益レイヤーをスプリットすると上手くいくような気もします。その辺はApp Storeとかに期待するところでもあるんですよね(手数料高いとかそういう話もあるかもしれませんが、でも手数料ビジネスがわるいことではないしね)。
という感じです。
というかね、個人的には、Linuxをつかって日本メーカーとかがガツンとなんかつくらねぇかなぁーとおもってんですよ。やっぱりユーザー体験をソフトだけで作れるってのは幻想だとおもうんです。僕等が肉体をもっている限り、もののもつ体験は重要だとおもうし、そこに日本人のなにか? が見えたら嬉しいなぁーと。あんまりこういう風に書いてしまうと身も蓋もないので(笑)、大変恐縮なんですが、ようするにバランスだと思いますし、そこもデザインだと思います。
や、考えた。良い機会をありがとうございます。
10分で書いたけど、これ。
Comments